みなさんこんにちは。
副業ブロガーのソルです。
マイホームを建てるのに全館空調を勧められているんだけど、全館空調って本当に良いの?光熱費とかすごそうなんだけど・・・全館空調のメリットデメリットを教えて!
こんなお悩みを抱えているのであれば、この記事を読むことで解決できます!
今回の記事は以下の人向けです。
- パッシブエアコンを勧められて導入しようか悩んでいる人
- パッシブエアコンのメリットデメリットを知りたい人
- パッシブエアコンの電気代が高くならないか心配な人
今回の記事では
- パッシブエアコン(全館空調)とは何なのか
- パッシブエアコンを使って感じたメリット
- パッシブエアコンを使って感じたデメリット
- パッシブエアコンを採用する時のポイント
上記4つについてお話しします。
この記事を読み終えた後、あなたは
- パッシブエアコンのメリットとデメリットが分かった
- パッシブエアコンの電気代や導入時の注意点が分かった
- パッシブエアコンを導入して快適な温度の家になった
という結果を手にすることができます!
パッシブエアコン(全館空調)とは何なのか
それではまず、パッシブエアコン(全館空調)とは何なのかについて解説します。
具体的には以下の4つです。
- 家中の空気を調整する空調
- 空気の性質を利用した空調
- パッシブエアコンを採用した感想
- パッシブエアコンの電気代は?
それでは詳しく解説します!
その1:家中の空気を調整する空調
まず1つ目ですが、パッシブエアコン(全館空調)とは、家中の空気を1台のエアコンで調整する空調システムのことです。
一方、パッシブエアコン(全館空調)は屋根裏に大きめの空調を1台だけ設置し、そのエアコン1つだけで全部屋の空調を管理します。
それぞれの部屋にエアコンを設置しなくて良いことから、部屋がスタイリッシュになります!
なお、パッシブとは
という意味であり、建築用語を用いて言い換えると
自然エネルギーを最大限に活用・調整して省エネルギーに寄与する
という意味で使われます。
簡単にいうと、
自然の力に逆らわらず、逆に受け入れることで省エネにする
というイメージです。
その2:空気の性質を利用した空調
2つ目ですが、パッシブエアコン(全館空調)は空気の性質を利用した空調のことです。
パッシブエアコン(全館空調)にもいろんな種類があるのですが、我が家で採用しているOMソーラーのパッシブエアコンを例に説明します。
例えば、暖かい空気は上に上がっていく性質を持っています。
一方、冷たい空気は下に下がっていく性質があります。
こんな感じで、自然エネルギーの性質を利用し、無駄なエネルギー消費を抑えたものがパッシブエアコンの仕組みです!
その3:パッシブエアコンを採用した感想
3つ目ですが、パッシブエアコンを採用した感想についてです。
結論としては、
できるならパッシブエアコンを採用すべし
1台の空調で管理できて部屋もスッキリ
といったところでしょうか。
私は最初、OMソーラーの「OMX」という装置を採用しようと考えていました。
しかしながら予算の都合もあって、一度は全館空調も辞めようと考えていました。
そんなこんなで、最終的には
でも、やっぱり全館空調ほしいよね。部屋もスッキリするし、全部屋にエアコン設置したら結構高くなるよね。
と妻と会話し、パッシブエアコンを採用しました。
今ではパッシブエアコンがあるマイホームに住んでいるわけですが、めちゃくちゃ快適です!
エアコンの効きが良いですし、家の中全体をムラなく温度管理してくれるため、
こっちの部屋は暖かいけどこっちの部屋はめっちゃ寒い
みたいなこともありません!
その4:パッシブエアコンの電気代は?
4つ目ですが、パッシブエアコンを使った電気代についてです。
おそらくですが「全館空調」と聞いて誰もが想像することが
電気代めっちゃ高くなりそう・・・
ということでしょう。
使用年月 | 使用量kWh | 金額 | 備考 |
---|---|---|---|
2021年8月 | 301 | 8323円 | 冷房使用(28度) |
2021年9月 | 279 | 7734円 | 冷房たまに使用 |
2021年10月 | 279 | 7879円 | あまり使用せず |
2021年11月 | 278 | 7976円 | あまり使用せず |
2021年12月 | 647 | 20824円 | 子供が生まれて 暖房ガンガンに |
2022年1月 | 662 | 21958円 | 〃 |
2022年2月 | 643 | 21773円 | 〃 |
2022年3月 | 440 | 14581円 | 暖かくなったので そこまで使用せず |
こんな感じなのですが、12月の使用料金で2万円ぐらいかかったときは「高いなあ」と思っていました。
が、いろいろ聞いてみると、
- 普通のエアコンを設置する家だと月3万円台にはなる
- パッシブエアコンを入れても断熱が悪ければもっと高くなる
ということを知りました。
あと、夏場はエアコンなしでも生活できるぐらい快適だったので、1万円を切っている月もあります。
パッシブエアコンを使って感じたメリット
それでは次に、パッシブエアコンを使って感じたメリットを解説します。
具体的には以下の5つです。
- ヒートショックを防止できる
- 冬場に床が冷たくなりにくい
- 部屋がスタイリッシュになる
- 部屋の空気を換気してくれる
- ランニングコストが抑えられる?
それでは詳しく解説します!
その1:ヒートショックを防止できる
まず1つ目ですが、ヒートショックを防止できることです。
パッシブエアコンは「全館空調」であり、いわば家の中の温度管理を全て一括して行うものになります。
ヒートショックなんて大丈夫だろ・・・
と思われるかもしれませんが、ヒートショックでの死亡数は「交通事故での死亡数のおよそ4倍」という事実を知るとそうは思わなくなるはずです。
特に高齢者がいる家庭の場合は特に注意が必要です。
夢のマイホームで生活しているときに自分の命が・・・なんて考えると恐ろしいですよね。
その2:冬場に床が冷たくなりにくい
2つ目ですが、冬場に床が冷たくなりにくいことです。
先ほどお話ししましたが、パッシブエアコンで暖房を使うと、暖かい空気を床下に送り込みます。
なので、床もほんのり暖かい状態になります。
「暖かくて気持ちが良い」ほどではないものの、そこまで冷たくないイメージですね。
床暖房ほどの暖かさはないものの、冬が床が冷たくなりにくい点も、パッシブエアコンのメリットですね!
その3:部屋がスタイリッシュになる
3つ目ですが、部屋がスタイリッシュになることです。
パッシブエアコンは、屋根裏に少し大きめの空調装置を1台だけ設置することになります。
そこから各部屋にダクトを通すことで、暖かい・冷たい空気を送り込むことになります。
こんな感じで、エアコンがないだけでとてもスタイリッシュな部屋になるんですよね!
部屋がスタイリッシュになる点も、パッシブエアコンのメリットと言えます。
余談ですが、それぞれの部屋にエアコンをつけた場合、エアコンの数だけ室外機も設置しなければいけません。
なので、室外機の数=家の外観的にもスタイリッシュになります!
その4:部屋の空気を換気してくれる
4つ目ですが、部屋の空気を換気してくれることです。
普通のエアコンであれば、その部屋の中の温度を調整するだけになります。
しかし、パッシブエアコンの場合は、家の中の空気を循環させることになります。
また、エアコンを使わない春・秋の場合でも「送風モード」を使うことで、空気を循環させることもできます。
日当たりによって部屋の温度はまちまちですが、送風モードを使えば部屋の温度をある程度均一にしてくれます!
部屋の空気を換気できる点も、パッシブエアコンのメリットと言えるでしょう!
なお、空気を循環させることになりますので、匂いの強い料理をした場合、他の部屋にも匂いが伝わります。
家で焼肉をした場合は、他の部屋にも焼肉の匂いが行きますのでご注意を・・・笑
その5:ランニングコストが抑えられる?
5つ目ですが、ランニングコストを抑えられることです。
冒頭でもお話ししましたが、全館空調と聞いて一番気になるのが「電気代」ですよね。
パッシブエアコンをフル稼働させた時の電気代は2万円ちょっとでしたが、普通の過程だと3万円ぐらいはかかるようです。
なので、ランニングコスト的にもメリットはあると言えます。
単純計算ですが、
- 普通のエアコンと比べて毎月1万円ぐらいお得
- 1年間で約12万円もお得
- 10年間で約120万円もお得
- 30年間で約360万円もお得
という計算になります。
恐ろしいぐらいの省エネ効果があると言えるのではないでしょうか??
しかしながら、パッシブエアコンは断熱材・気密性によって左右されます。
なので「パッシブエアコンを採用すると電気代が安くなる」と一概には言えません。
パッシブエアコンを使って感じたデメリット
それではここで、パッシブエアコンを使って感じたデメリットを解説します。
具体的には以下の5つです。
- 屋根裏スペースが取られる
- 部屋が少し大きくなる
- 部屋ごとに温度調節できない
- 1台なので故障したら困る
- 全体的に空気が乾燥しやすい
それでは詳しく解説します!
その1:屋根裏スペースが取られる
まず1つ目ですが、屋根裏のスペースが取られることです。
パッシブエアコンは、屋根裏に少し大きめの空調装置1台を設置します。
そこから各部屋にダクトをつないで空気を送り込みます。
私は特に不便に感じていませんが、例えば
屋根裏収納を多めに作りたい
と思っている場合はデメリットになり得ますよね。
屋根裏のスペースが占有されてしまう点は、パッシブエアコンのデメリットと言えます。
各部屋がスタイリッシュになる代わりに、屋根裏はいろんなものが詰め込まれているようなイメージです。
その2:部屋が少し大きくなる
2つ目ですが、部屋が少し大きくなることです。
パッシブエアコンを導入するとなれば、各部屋にダクトを繋ぐ必要があります。
この影響もあって、普通よりも1階の天井(2階の床)が少し大きくなる傾向にあります。
また、ダクトを通す部分も考慮して設計しなければいけませんので、最初からパッシブエアコンのことを視野に入れて設計する必要があります。
この点もパッシブエアコンのデメリットと言えますね。
私たち夫婦は、一度はパッシブエアコンの導入を諦めたものの、打ち合わせの段階では
念のためパッシブエアコンを導入するとなっても対応できるような設計にしてください
と伝えていました。
その3:部屋ごとに温度調節できない
3つ目ですが、部屋ごとの温度調節ができないことです。
パッシブエアコンは、家の中全体の温度をある程度均一にするための空調システムです。
ヒートショックを防ぐという意味では大きなメリットですが、逆に言えば
ということでもあります。
例えばですが、
旦那さん:暑がり、夏場は冷房を22度ぐらいにしたい
奥さん:寒がり、夏場の冷房は28度で十分なぐらい
という場合、不便に感じてしまうこともあるでしょう。
家全体の温度を一定に保つということは、暑がり・寒がりが分かれる家庭ではデメリットになり得ます。
この点もパッシブエアコンのデメリットと言えるでしょう。
その4:1台なので故障したら困る
4つ目ですが、エアコンが1台だけなので故障したら困ることです。
パッシブエアコンは、屋根裏に少し大きめの空調を1台だけ設置することになります。
真夏の時期にエアコンが故障するとど偉いことになりますよね・・・
保証があるとは言っても、すぐに修理できるわけではありませんから、故障して数日間はエアコンなしで我慢する必要があります。
なので、エアコンが1台だけしかない点は、パッシブエアコンのデメリットとも言えますね。
その5:全体的に空気が乾燥しやすい
5つ目ですが、全体的に空気が乾燥しやすいことです。
エアコンを使うと空気が乾燥するのは当たり前のことですが、パッシブエアコンも空気は乾燥します。
我が家の内壁に「珪藻土」を採用していることも挙げられるのですが、ネットで調べてみると
パッシブエアコンは乾燥しやすい
という意見も見受けられました。
空気が乾燥しやすい点はデメリットに感じました。
ちなみにですが、夏場のジメッとした時期の場合、乾燥するおかげで家の中がカラッとします。
驚くかもしれませんが、夏場30度以下の気温であれば、冷房をつけなくても送風モードで過ごせるぐらいです。
なんならエアコン無し・扇風機だけで快適に過ごせていましたよ。笑
パッシブエアコンを採用する時のポイント
それでは最後に、パッシブエアコンを採用する時のポイントを解説します。
具体的には以下の4つです。
- 断熱材との組み合わせが重要
- 使い方も工夫しないといけない
- 床暖房とは効果が違います
- 実はパッシブの方が安くなる
それでは詳しく解説します!
その1:断熱材との組み合わせが重要
まず1つ目ですが、パッシブエアコンを採用するにあたって、断熱材との組み合わせが非常に重要です。
断熱性能が悪ければ、それだけ温度変化も激しくなります。
また、断熱性能だけでなく、気密性や日光の遮り方なども影響してきます。
「パッシブエアコンを採用すると電気代が安くなり」と一概に言えないのは、これが理由ですね。
知り合いに聞いた話だと、
パッシブエアコンを採用するも断熱性能・気密性が高くないから電気代が毎月4万円ぐらいになった・・・
ということもあったようです。
パッシブエアコンを採用する場合、断熱性能や気密性にも考慮する必要があります。
これは私たちのような素人が分かる話ではありませんので、ハウスメーカー・工務店にきちんと調べてもらいましょう。
その2:使い方も工夫しないといけない
2つ目ですが、使い方も工夫しないといけないことです。
パッシブエアコンは「空気を循環させる」のがミソです。
エアコンのオンオフの時に起電力がかかるため、付けっ放しにすることで省エネ効果を発揮します。
ただし、昼と夜では温度も変わってきますし、夏場の夜なんかはそこまでは冷やす必要もありません。
設定が必要というかは、そのままでもいいけど設定したほうがより省エネ・・・というイメージですね。
これは私が見学した際の施主さんから頂いたアドバイスです!
その3:床暖房とは効果が違います
3つ目ですが、パッシブエアコンは床暖房とは全く別物になりますのでご注意ください。
暖かい空気は床下に送り込む・・・と言いましたが、決して床暖房のような効果はありません。
床暖房とは全く別物になりますので、誤解しないようにご注意ください。
イメージ的には、冬場は
無垢床が暖かくはないけどそこまで冷たくもない
というぐらいです。
その4:実はパッシブの方が安くなる
4つ目ですが、実はパッシブエアコンの方が安くなることが多いです。
断熱性能や気密性によって電気代はマチマチなので、一概には「パッシブエアコンが安くなる」とは言えません。
また、導入費用に関しても、
- 普通のエアコン20万円を6個設置・・・120万円
- パッシブエアコン1台を設置・・・約150万円
と、そこまで導入費用は変わりません。
普通のエアコンの施工費用も合わせて考えると、どっこいどっこいの金額になるぐらいでしょう。
ということで、
全館空調は高いイメージがあるが
実はパッシブエアコンの方が安くなる
ということが言えるのではないでしょうか!?
まとめ
というわけで、今回の記事では
- パッシブエアコン(全館空調)とは何なのか
- パッシブエアコンを使って感じたメリット
- パッシブエアコンを使って感じたデメリット
- パッシブエアコンを採用する時のポイント
上記4つについてお話ししました。
パッシブエアコンのメリットデメリットを解説するとともに、パッシブエアコンを採用する時のポイントを解説しましたが・・・いかがだったでしょうか?
家の断熱性能や気密性が良いことで初めて効果を発揮できるパッシブエアコンですが、実際に使ってみるとものすごく快適でした!
それぞれの部屋にエアコンを設置する必要がないため、スタイリッシュな部屋にもなります!
総じて言えることは、パッシブエアコンは超おすすめということです!
ということで、これを機にパッシブエアコンの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
P.S.
繰り返しになりますが、パッシブエアコンは断熱性の高さによって初めて効果を発揮します。
我が家ではセルロースファイバーという断熱材が使われているのですが、セルロースファイバーのおかげで高断熱性能を実現できています!
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